玉村町のごみ処理(令和5年度)

公開日 2023年09月01日

更新日 2024年10月23日

玉村町では、町内約720ヶ所のもえるゴミステーションから「もやすごみ」を、約660ヶ所のもえないごみステーションから「しげんごみ・もえないごみ」を収集しています。

粗大ごみについては、住民のみなさんにクリーンセンターまで直接搬入していただいています。                  

また、町内事業者のごみ(可燃ごみのみ)は、ごみの収集運搬許可業者や事業者自らにより、クリーンセンターに搬入されています。                   

搬入されたごみは、種類ごとに適切に処理、リサイクルしています。 

 ゴミ収集車

令和5年度の玉村町のごみの量

玉村町全体の令和5年度のごみの量は、12,327tでした。令和元年度からのごみ量の推移は表1のとおりです。みなさんのご協力により、ごみは毎年減少しています。

 表1  玉村町のごみ量の推移             

ごみ量の推移表

 

表1中 「家庭ごみ」の内訳(集団・拠点回収は除く)

家庭系可燃ごみ                                7,077t
資源物<収集分:ビン、カン、古紙、他>                                          673t

資源物<集団回収分>

もえないごみ(不燃物) <収集分>

                                                          347t

                                                              198t

粗大ごみ

可燃性

                             604t

不燃性

                             234t

粗大ごみ 計                              838t

表1中 「事業ごみ」の内訳

事業系可燃ごみ(一般事業所分) 2,463t

公共施設から出たごみ

 

公共可燃               696t
公共不燃        21t

公共資源        14t

計                          731t

総計(その他の搬入含む)

     3,194t

  • 玉村町のごみ総排出量:12,327t(家庭ごみ 9,133t  事業ごみ 3,194t)
  • 1人年間ごみ排出量: 345kg (令和5年度10月末人口 35,752人)
  • 1世帯あたりの年間ごみ排出量:761kg(令和5年度10月末世帯 16,189世帯)
  • 1人一日あたりの排出量:945g

 

1人一日あたりのごみ量の比較(全国・群馬県・玉村町)※令和4年度ごみ処理実態調査より

平成30年度から令和4年度までの、玉村町のみなさん一人ひとりが毎日出しているごみの量は、表2のとおりです。令和4年度は、平成30年度より28g少ない983gまで減少しましたが、全国平均よりも103g、群馬県平均よりも17g多い結果となっています。

表2 1人一日あたりのごみ量(H30〜R4)

住民1人が1日に出すごみ量  

群馬県の令和4年度1人一日あたりごみ排出量は966gで、全国47都道府県中40番目でした。全国平均と比べて86gも多く、「ごみの多い県」といえます。

玉村町は、群馬県内35市町村のうち20番目でした。詳しくは下記よりご確認ください。

「群馬県の一般廃棄物の排出・処理状況(令和4年度)について」 (群馬県報道資料)

 

ごみの組成

クリーンセンターに搬入された可燃ごみの組成は、表3のとおりです。

紙・布類と生ごみ類で全体の70%以上を占めています。これらには、リサイクルできるものや本来なら食べられるはずの食品などが多く含まれています。

表3 

ごみの組成のグラフ

 

ごみの処理とリサイクル

焼 却 

ごみステーションから集められた「もやすごみ」は、クリーンセンターで安全に焼却しています。また、みなさんから搬入された可燃性粗大ごみのうち、枝木や木製家具のほとんどは、民間業者にチップ化を委託して発電燃料にリサイクルされています。リサイクルできない物は、細かく破砕してからクリーンセンターで焼却しています。

可燃ごみの積み込みの様子 可燃性粗大ごみストックヤード

          もえるごみの収集                  可燃性の粗大ごみは破砕してから焼却します                     

クリーンセンターの煙突  焼却監視カメラ画像  

         玉村町クリーンセンター                  焼却の状態を24時間監視しています   

ダイオキシン類の測定

ごみを焼却すると、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスやダイオキシン類等が発生します。

クリーンセンターには焼却炉が2炉あり、それぞれ1年に1回、排気ガス中のダイオキシン類の測定を行っています。

令和5年度に行った排気ガスのダイオキシン類測定値は、以下のとおりです。工場

 

  • 1号炉 0.0012ng-Teq/m3
    (令和5年7月25日測定)
  • 2号炉 0.0037ng-Teq/m3
    (令和5年8月25日測定)

ダイオキシン類対策特別措置法の排出基準

※ng(ナノグラム)は十億分の1グラムのことです。
種類 施設規模 既設炉 新設炉

廃棄物焼却炉
焼却能力が1時間当たり50kg、火床面積0.5m2以上

4t/h以上 1ng-Teq/m3 0.1ng-Teq/m3
2t/h以上4t/h未満 5ng-Teq/m3 1ng-Teq/m3
2t/h未満 10ng-Teq/m3 5ng-Teq/m3

玉村町クリーンセンターのダイオキシン類排出基準値は、上記の黄色枠に該当するため10ng-Teq/m3ですが、きめ細かい運転管理により基準値を大幅に下回っています。

リサイクル(資源化)

①ごみステーションから「しげんごみ」として収集したビン・缶は、リサイクルセンターでビンは色別(透明・茶色・その他の色)、カンはアルミとスチールに分け、ブロック状にプレスしてリサイクル業者へ売却しています。

ブロック状にした空き缶   右矢印    建築用の鉄骨や車部品にリサイクル建築用の鉄骨や車部品にリサイクル

アルミとスチールに分けてブロック状にした缶              建築用資材や自動車部品などへリサイクル

 

色別に分けた空き瓶   右矢印      ビンにリサイクル  

     色別に分けたビン                びんや建築用断熱材(グラスウール)などへリサイクル

②しげんごみのうち、新聞・雑誌・ダンボールとペットボトル・食品トレーは、ごみステーションから収集したあと、町内にあるリサイクル業者に直接運び売却しています。 

 古紙類               作業着にリサイクル

 紙類は再生紙やダンボール、トイレットペーパーへ     ペットボトルの50%はペットボトルに再生され、残りは繊維や梱包フィルム

 リサイクル                       等にリサイクル                                        

                                    

③古着類は、公共施設等に設置した回収ボックスやごみステーションから収集後、クリーンセンター内に一定量保管してからリサイクル業者に売却しています。 売却した古着類は、国内のリユースショップや海外に輸出され再利用されます。なお、再利用できない物は、工業用のウエス(雑巾)などにリサイクルされます。 

古着リサイクルボックス   古着の回収ボックス  古着の輸出先世界地図

    古着の回収ボックス              リサイクル業者に売却          世界中でリユースされています                                                                                                                 

④もえないごみに含まれる金属類や小型家電類などの有価物は、分別して売却しています。                            

・様々な電気機器に使われている充電池は、手作業で取り外し種類ごとに分類して、JBRC(小型充電池リサイクルセンター)に引き渡しています。 

・電池や電球・蛍光管は、専門の処理業者で有害物質を取り除いたのち、ガラスや金属をリサイクルしています。

             

燃えないごみと粗大ごみ 蛍光管 ニッカド リチウムイオン ニッケル水素

                                           

細かく分別してもリサイクルできない物は、処理業者に委託して安全に処理しています。

⑤可燃性粗大ごみのうち、枝木類や木質家具は資源化業者によりチップ化され、発電燃料になります。                       状態の良い布団類は、古着類と一緒に業者に売却し、リユース・リサイクルしています。また。羽毛布団の羽毛のリサイクルにも取り組んでいます。

粗大ごみで持ち込まれた木製家具 リサイクルする布団                               

 

⑥不燃性の粗大ごみは、素材や品目ごとに選別し可能な限り資源化(リユース、リサイクル)しています。また、そのままでは資源化できない家電品などは、簡易分解を行い、素材ごとに分別してできる限りリサイクルしています。


 家電品を分解しています       大型の金属類も素材別に分別します

  家電品はできる限り分解してリサイクル         大型の金属類は素材別に分けてリサイクル

 

資源化量(リサイクル、リユース)の推移

リサイクル量の推移

みなさんからしげんごみや粗大ごみとして出された物をリサイクルした量は、下の表のとおりです。(※集団・拠点回収は除く)

単位(トン)

 

資源化量

比較(前年比)

 

品目名

R3年度 

R4年度

R5年度

割合(%)

備考

スチール缶

56.0t 61.6トン52.9t 48.2t -4.7t 91.1%  

アルミ缶

61.5t 54.7トン59.9t

55.8t

-4.1t 93.2%  

ビン

200.2t 230.6トン201.5t 198.1t -3.4t 98.3%  

紙パック

1.7t 2.3t 1.7t -0.6t 73.9%  

段ボール

132.8t 127.7t 122.2t -5.5t 95.7%  

新聞

113.5t 93.3t 78.1t ー15.2t 83.7%  

雑誌

73.1t 66.3t 57.0t -9.3t 86.0%  
ざつ紙   28.4t       30.6t 27.8t -2.8t 90.8%  

ペットボトル

96.1t

93.3t 98.0t 4.7t 105.0%  

食品発泡トレイ

1.5t 1.1t 1.8t 0.7t 163.6%  

釜飯容器

1.5t 1.6t 1.1t -0.5t 68.8%  
非鉄金属 22.9t 21.4t 19.0t -2.4t 88.8% ステンレス、アルミ、真鍮など

鉄くず

133.5t 108.0t 103.1t

-4.9t

95.5%  
木質ごみ 560.7t 568.3t 564.6t -3.7t 99.3% 剪定枝、木製家具類など
ガラス陶磁器くず 93.6t 79.0t 78.5t -0.5t 99.4%  
蛍光管 4.0t 3.0t 2.4t -0.6t 80.0% ガラスや金属
乾電池(鉄のみ)

2.0t

2.3t

2.0t

ー0.3t 87.0%  
家電類 84.3t 74.4t 68.4t -6.0t 91.9%

テレビ、洗濯機、冷蔵庫、エアコンを除く

古着類 62.0t 62.5t 64.3t 1.8t 102.9% 装飾雑貨を含む

合計

1729.3t

1,649.4t

1,592.1t

-57.3t

96.5%  

リユース量の推移

粗大ごみやしげんごみの中には、リユース(再利用)出来る物がたくさんあります。クリーンセンターでは品目ごとに選別・保管して業者に売却しています。

 

 

リユース量 比較(前年比)  

品目

R3年度

R4年度

R5年度 

割合(%)

備考
リユース品 25.4t 22.0t 15.2t -6.8t 69.1%

家電、自転車、ミシン、楽器など

リターナルビン 8.0t 7.7t 6.5t -1.2t 84.4% ビールビン、一升瓶など
合計 33.4t 29.7t 21.7t -8.0t 73.1%  

 

最終処分と灰リサイクル

焼却後の焼却残渣(焼却灰+ばいじん)と不燃物残渣(もえないごみやリサイクルできない細かいガラスのかけらなど)は、町外(福島県小野町)にある民間の最終処分場で、安全に埋め立て処分しています。また、焼却残渣の一部は、埼玉県寄居町にあるリサイクル工場で、土木・建築資材にリサイクルしています。

草津町の民間最終処分場の写真

 

焼却残渣

(うちリサイクルした量)

1,300.3t

(98.4t)

不燃物残渣 9.4t
合  計

1,309.7t

 

集団回収量・拠点回収量

地域の子ども会などが行った廃品回収と、地区の公民館などに設置された保管庫で集められた資源物の量です。
 回収された資源物は、回収業者に買い取られ、団体等の活動に役立っています。あわせて、町から回収重量1kgあたり4円の回収補助金が交付されており、子ども会の育成や地域活動に役立てられています。

集団回収のイメージ

 

新聞

173.0t

雑誌 48.4t
段ボール 92.5t
ビン 0.7t
アルミ缶 3.3t
スチール缶 0.5t
牛乳パック 2.7t
ざつ紙

22.7t

古着・古布

2.5t

合計 346.3t

 

ごみの減量とリサイクルを目的とした取り組みとして、平成21年度から地区公民館などを拠点とした「雑古紙拠点回収事業」を実施しています。各拠点には資源物保管庫(物置)が設置され、地域のみなさんの管理により※「ざつ紙」を含む古紙類やその他の資源物が回収されています。      資源物保管庫は、令和5年度末で22地区29か所となりました。

※「ざつ紙」は、新聞・雑誌・段ボール・紙パック以外のお菓子等の空箱や包装紙、紙袋、パンフレットなどの紙類です。以前はもやすごみとして収集していましたが、現在では分別収集品目として、ごみステーションからの収集も行っています。

資源物保管庫 ざつがみの例
資源物保管庫 ざつ紙の例
(紙袋、お菓子の空き箱など)

 

 

ごみ処理にかかる費用

 

ごみを集めるためにかかる費用 99,106,359円
ごみを燃やすためにかかる費用 341,989,557円
リサイクルにかかる費用 44,680,389円
粗大ごみを処理するためにかかる費用 32,387,408円
埋め立て(最終処分)と灰リサイクルにかかる費用 42,161,905円
その他(集団回収助成金他)※職員人件費、イベント費等除く 2,933,194円
合  計 563,258,812円

1日当たりのごみ処理費用        1,543,175円                                                            ○1tあたりのごみ処理費用        45,693円
○1世帯あたり年間ごみ処理費用      34,793円
○1人あたり年間ごみ処理費用       15,755円

上記のとおり、ごみを処理するためには多額の費用がかかります。さらに、ごみを燃やすことで温室効果ガス(Co 2)が発生し、地球温暖化につながります。
わたしたちの愛する玉村町を未来に引き継ぎ、緑豊かな地球を持続可能にするため、ごみの減量は急務となっています。                   一人ひとりが3R(さんあーる)リフューズ、リペアを加えた5R(ごあーる)出来ることから始めてください。

               リデュース(Reduce)    ごみを減らす意識を持つ、

               リユース(Reuse)      使えるものは何度でも使う、

               リサイクル(Recycle)    使えなくなったものは資源として活用する      

                         ➕

                リフューズ(Refuse)    ごみになるものを断る

                リペア(Repair)      修理して長く使う

 

捨てればごみ 分ければ資源     です。

これからもごみの減量とリサイクルにご協力ください。よろしくおねがいします。

この記事に関するお問い合わせ

環境安全課 玉村町クリーンセンター
住所:〒370-1104 群馬県佐波郡玉村町大字上福島158-1
TEL:0270-65-4343
FAX:0270-65-6513