玉村町のごみ処理(令和3年度)

公開日 2022年09月12日

更新日 2022年09月12日

 玉村町では、クリーンセンターで、もやすごみの焼却とビン・カンのリサイクル、一部のしげんごみ(不燃物)と粗大ごみの中間処理を行っています。 

 もやすごみで収集したごみと、持ち込みされた可燃粗大ごみ(木質家具類、枝木を除く)は、焼却施設で焼却処理をしています。
 しげんごみで収集したビン、カン、不燃物、古着類、持ち込みされた不燃粗大ごみは、クリーンセンター内(リサイクル施設)で素材や品目ごとに選別し、可能な限り資源化(リユース、リサイクル)しています。そのまま資源化できない家電品などは、簡易分解、素材ごとに分別して、できる限りリサイクルしています。
 また、小型家電類や木質家具類、枝木、陶磁器・ガラス製品の資源化にも積極的に取り組んでいます。
 新聞やざつ紙などの古紙類とペットボトル、食品発泡トレイは、ごみステーションから直接、資源買取り業者へ運び売却しています。
 ごみを燃やした後に残る灰や、リサイクル出来ない物は、草津町にある民間最終処分場で安全に埋め立てられています。

 以下に、玉村町のごみと資源について詳しくお知らせします。

ごみの量

 図1のとおり、令和3年度のごみ総排出量は12,759t、うち家庭ごみは9,584t、事業ごみは3,175tです。1年間に出る家庭ごみは一日一人当たり、排出量:730g(図2)となります。

 令和3年度のごみ総排出量は昨年度と比較すると316t減少しました。

                                                (図1)

                                            (図2)

 

 町内には、「約720か所のもえるごみステーション」「約660か所のもえないごみステーション」があり、それぞれ委託業者により収集されています。
 また、粗大ごみは、住民のみなさんに直接クリーンセンターまで持ち込んでいただいています。
 令和3年度に収集・搬入されたごみは、以下のとおりです。

 

家庭ごみ 家庭系可燃ごみ 7,636t
資源物<収集分:ビン、カン、古紙、他>     769t
もえないごみ(不燃物) <収集分>     234t

粗大ごみ

可燃性

604t

不燃性

341t

945t

総計

9,584t
事業ごみ 事業系可燃ごみ(一般事業所分) 2,484t
公共施設 公共可燃 647t
公共不燃   44t
691t
総計 3,175t
  • 家庭から出るごみ量:9,584t
  • 1人年間ごみ排出量: 267kg (令和3年度末人口 35,956人)
  • 1世帯あたりの年間ごみ排出量:605kg(令和3年度末世帯 15,837世帯)
  • 1人一日あたりの排出量:730g

ゴミ収集車

ダイオキシン類の測定

 

 令和3年度に行った排気ガスのダイオキシン類測定値は以下のとおりです。工場

 排気ガス中のダイオキシン類測定値

  • 1号炉 0.00018ng-Teq/m3
    (令和3年8月26日測定)
  • 2号炉 0.00025ng-Teq/m3
    (令和3年7月27日測定)

ダイオキシン類対策特別措置法の排出基準

※ng(ナノグラム)は十億分の1グラムのことです。
種類 施設規模 既設炉 新設炉

廃棄物焼却炉
焼却能力が1時間当たり50kg、火床面積0.5m2以上

4t/h以上 1ng-Teq/m3 0.1ng-Teq/m3
2t/h以上4t/h未満 5ng-Teq/m3 1ng-Teq/m3
2t/h未満 10ng-Teq/m3 5ng-Teq/m3

 玉村町クリーンセンターには、24時間で45tのごみを処理できる焼却炉が2基あり、1時間当たりでは1.875t/hの既設炉となり、10ng-Teq/m3が排出基準値ですが、きめ細かい運転管理により基準値を大幅に下回り、ダイオキシンの発生はほぼ「ゼロ」となっています。

資源化量、リユース量の推移

資源化量の推移

クリーンセンターで資源化した量は、下の表のとおりです。(※集団・拠点回収は除く)

単位(トン)

 

資源化量

比較(前年比)

 

品目名

R元年度 

R2年度

R3年度

割合(%)

備考

スチール缶

55.7t 61.6トン59.0t 56.0t -3.0t 94.9%  

アルミ缶

54.7t 54.7トン61.0t

61.5t

0.5t 100.8%  

ビン

211.7t 230.6トン231.4t 200.2t -31.2t 86.5%  

紙パック

1.4t 1.9t 1.7t -0.2t 89.5%  

段ボール

107.2t 135.9t 132.8t -3.1t 97.7%  

新聞

74.2t 100.5t 113.5t 13t 112.9%  

雑誌

64.3t 80.2t 73.1t -7.1t 91.1%  
ざつ紙    26.5t       26.5t 28.4t -1.7t 94.4%  

ペットボトル

89.0t

91.6t 96.1t 4.5t 104.9%  

食品発泡トレイ

1.3t 1.5t 1.5t 0t 100%  

釜飯容器

1.9t 1.9t 1.5t -0.4t 78.9%  
非鉄金属 18.7t 24.3t 22.9t -1.4t 94.2% ステンレス、アルミ、真鍮など

鉄くず

135.6t 152.5t 133.5t

-19t

87.5%  
木質ごみ 591.0t 612.3t 560.7t -51.6t 91.6% 剪定枝、木製家具類など
ガラス陶磁器くず 83.4t 97.4t 93.6t -3.8t 96.1%  
蛍光管 4.0t 3.1t 4.0t -0.9t 129.0% ガラスや金属
乾電池(鉄のみ)

1.9t

1.9t

2.0t

0.1t 105.3%  
家電類 91.1t 96.2t 84.3t -11.9t 87.6%

テレビ、洗濯機、冷蔵庫、エアコンを除く

古着類 47.3t 59.7t 62.0t 2.3t 103.9% 装飾雑貨を含む

合計

1,660.9t

1,842.4t

1,729.4t

-113.0t

93.9%  

リユース量の推移

 

  リユース量 比較(前年比)  

品目

R元年度

R2年度

R3年度 

割合(%)

備考
リユース品 23.5t 31.5t 25.4t -6.1t 80.6%

家電、自転車、ミシン、楽器など

リターナルビン 12.3t 10.3t 8.0t -2.3t 77.7% ビールビン、一升瓶など
合計 35.8t 41.8t 33.4t -8.4t 79.9%  

資源化の方法

  • ビン類は、透明、茶、その他の色に分別し、資源化業者に引き渡します。その後、リサイクル工場で色別にビンを溶かし、もう一度ビンにリサイクルされます。
クリーンセンターで色別に分別 右矢印 リサイクル工場でビンを溶かす 右矢印 ビンにリサイクル
クリーンセンターで
色別に分別
  リサイクル工場で
ビンを溶かす
  ビンにリサイクル

 

  • 缶類は、スチール缶とアルミ缶に分別し、クリーンセンターでブロック状にプレスして業者に売却しています。これらは建築用の鉄骨や自動車部品などにリサイクルされます。
種類別に分別 右矢印 ブロック状にプレス 右矢印 建築用の鉄骨や車部品にリサイクル 建築用の鉄骨や車部品にリサイクル
種類別に分別   ブロック状にプレス 建築用の鉄骨や
車部品にリサイクル

 

  • ペットボトル、食品発泡トレイは、ステーションから回収し、ネット袋のまま町内の業者に引き渡します。その後、ペットボトルは細かく裁断された後、ペットボトルの原料になったり、海外(主に東南アジア)へ輸出され、作業着やフリースなどにリサイクルされます。 食品発泡トレイは新たなプラスチック製品原料となります。
ペットボトル 右矢印 リサイクル工場で製品の原料(ペレット)を作る 右矢印 作業着にリサイクル
    リサイクル工場で製品の
原料(ペレット)を作る
     ペットボトル・衣類などにリサイクル

 

  • 古紙類は、品目ごと(新聞・雑誌・段ボール・牛乳パック)に車両を分けて収集し、町内の業者に売却し、トイレットペーパーや再生紙、段ボール紙などにリサイクルされます。
古紙類 右矢印 古紙回収業者に売却 右矢印 トイレットペーパーなどにリサイクル
    古紙回収業者に売却   トイレットペーパー
などにリサイクル

 

  • その他金属類は、しげんごみや粗大ごみから、アルミや銅、ステンレスなどにより分け、業者に売却し、リサイクルしています。
  • 蛍光管・乾電池は、それぞれ専門の処理業者に委託し、金属やガラス等に安全に分けられます。蛍光管のガラスは蛍光管や住宅用断熱材にリサイクルされます。
蛍光管 右矢印 リサイクル工場でガラス原料(カレット)を作る 右矢印 蛍光管 蛍光管、住宅用断熱材にリサイクル
    リサイクル工場でガラス
原料(カレット)を作る
蛍光管、住宅用断熱材に
リサイクル
 
・家電製品は、収集されたしげんごみと粗大ごみの中から、再利用が可能なものはリユース品として業者へ売却しています。再利用できないものは専門処理施設で破砕し、各種の金属、プラスチック、ガラス他に選別されてリサイクルされています。
燃えないごみと粗大ごみ

 

  • 充電池はニッカド、ニッケル水素、リチウムイオンの3種類に分別した後、資源化業者に引き渡し、金属類を取り出しリサイクルしています。
ニッカド ニッケル水素 リチウムイオン
ニッカド ニッケル水素

リチウムイオン

 

・古着類はステーション収集と町内の公共施設に常設してある古着リサイクルボックスで回収され、業者へ売却しております。買取業者により、リユース(再使用)品として海外に輸出されたり、ウエスや軍手などに加工されリサイクルされています。

古着リサイクルボックス

古着リサイクルボックス設置場所:

玉村町役場玄関、社会体育館、B&G海洋センター、文化センター、

老人福祉センター、総合運動公園、北部公園

 

 

 

 

・粗大ごみで持ち込まれた枝木、木製家具は燃料化する業者へ引き渡し、ボイラー燃料になっています。

粗大ごみで持ち込まれた木製家具粗大ごみで持ち込まれた枝木

最終処分と灰リサイクル

 焼却後の焼却残渣(焼却灰+ばいじん)と不燃物残渣(もえないごみやリサイクルできない細かいガラスのかけらなど)は、草津町にある民間の最終処分場で埋め立て処分しています。草津町の民間最終処分場の写真

 

焼却残渣

1,191t

不燃物残渣 11t
合計

1,202t

焼却残渣(焼却灰)の一部は,埼玉県寄居町のリサイクル工場で土木・建築資材にリサイクルしています。令和3年度は100tをリサイクルしました。

焼却残渣焼却灰リサイクル

    100t

集団回収量・拠点回収量

 地域の子ども会などが行った廃品回収と、地区の拠点保管庫で集められた資源物の量です。
  回収された資源物は、回収業者に買い取られ、売却金が団体の収入になっています。あわせて、町から回収重量1kgあたり4円の回収補助金が交付されており、子ども会の育成や地域活動に役立てられています。

集団回収のイメージ

 

新聞

182.8t

雑誌 51.8t
段ボール 84.8t
ビン 0.6t
アルミ缶 2.5t
スチール缶 0.5t
牛乳パック 2.7t
ざつ紙

30.0t

古着・古布

2.9t

合計 358.6t

 

 ごみの減量とリサイクルを目的とした取り組みとして、平成21年度から「雑古紙拠点回収事業」を実施しております。資源物保管庫は令和3年度末で21地区28か所となり、公民館などに設置され、地域のみなさんの管理により「ざつ紙」を含む古紙類を回収しています。

 「ざつ紙」は、新聞・雑誌・段ボール・紙パック以外のお菓子の空箱などの紙類で、以前はもやすごみとして収集していましたが、新たに分別品目として収集と回収を始め、もやすごみの量を削減しています。

資源物保管庫 ざつがみの例
資源物保管庫 ざつ紙の例
(紙袋、お菓子の空き箱など)

ごみ処理にかかる費用

 

ごみを集めるためにかかる費用 96,777,120円
ごみを燃やすためにかかる費用 381,697,368円
リサイクルにかかる費用 88,366,214円
粗大ごみを処理するためにかかる費用 35,252,827円
埋め立て(最終処分)と灰リサイクルにかかる費用 39,631,769円
その他(集団回収助成金他) 2,641,408円
合  計 644,366,706円

 この金額を計算すると、
1tあたり約50,500円
1日当たりにすると約1,765,000円
  もかかる計算になります。
  これは、 1世帯当たり年間40,700円、1人年間約17,900円かかるということになります。
  このようにごみの収集や処分には多額の費用がかかり、さらにごみを燃やすことで温室効果ガス(Co 2)が発生し、地球温暖化につながります。
  ごみを減らすには一人ひとりの取り組みが重要となります。まず、

  1. ごみを減らす意識を持つ、リデュース(Reduce)
  2. 使えるものは何度でも使う、リユース(Reuse)
  3. 使えなくなったものは資源として活用する、リサイクル(Recycle)
  4. ごみになるものを断る、(Refuse)
  5. ものを修理して使う、(Repair)

 5Rの取り組みをお願いします。

     日々発生するごみを少しでも減らすことができれば、大切な資源の消費を押さえることはもちろん、環境保全にも役立ち、ごみ処理経費の節約につながります。
  みなさんには、日々の生活を見つめなおし、ルールを守ったごみの分別と5Rを心がけて、ごみの減量にご協力ください。

 

この記事に関するお問い合わせ

環境安全課 玉村町クリーンセンター
住所:〒370-1104 群馬県佐波郡玉村町大字上福島158-1
TEL:0270-65-4343
FAX:0270-65-6513