公開日 2017年12月18日
近年全国的に空き家問題が取りざたされており、適切な管理が行われていない空き家等が防災、衛生、景観等の地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしていると言われています。
それを受けて国は、平成26年11月27日に「空家等対策の推進に関する特別措置法」(以下、「特措法」といいます。)を制定し、市町村による空き家に関する施策を総合的かつ計画的に推進していくことになりました。
これまで人口が増加してきた玉村町においても人口減少、少子高齢化、生活様式の変化等により、空き家の有効活用等が課題となっています。今後、町が持続的な発展を続けるためには、社会環境の転換期を見据えたまちづくりを進めることが求められています。
今後、適切に管理されない危険な空き家等が、「特措法」で指定する特定空家等の要件に該当した場合は、町から助言・指導、勧告、命令を受けます。それでも改善されない場合は町による代執行が行われます。また、勧告を受けた場合は建物を除却していなくても固定資産税等の住宅用地特例が解除されるなど不利益を被ります。
そうなる前に、空き家等の適切な管理をお願いします。
空き家問題は誰の身にも起こりうる社会問題です
空き家問題というと「雑草や枝が伸びてきて迷惑」「防犯上問題がある」など、影響を受けている地域住民側からの視点で語られるものがほとんどです。
しかし、所有者自身も空き家の管理や利活用に悩んでいます。所有者が直面する問題の多くは、法律や税制、物理的な問題だけではありません。「空き家には思い出がある」など、心理的な問題も存在するため、簡単には解決できないことが多くあります。
空き家問題は誰の身にも起こりうる社会問題です。みなさんの意識をちょっと変えてみませんか。
・所有者としては、誰も住んでいない自宅や実家は空き家と認識し、定期的に管理する。また、ご近所に連絡先を知らせておく。
・地域住民としては、所有者はできる限りの管理をしていると理解するとともに、協力できる範囲で協力をする。そして、何か異変があれば所有者に知らせてあげる。
玉村町建物実態調査結果がまとまりました
平成29年4月25日から平成29年5月31日まで、町内にある空き家と思われる建物の所有者や管理者の皆さんに対し、郵送による「玉村町建物実態調査」を実施しました。
建物の状況や除却・利活用を含めた皆さんの考えを知ることができました。空き家対策の重要な資料として利用させていただきます。
このたび、調査結果がまとまりましたので報告いたします。
なお、回答で個人が特定される記述があった場合は掲載を控えさせていただいておりますのでご了承ください。
今後もそのつど所有者や管理者の皆さんに対し、玉村町建物実態調査票をお送りさせていただきますのでご協力をお願いします。
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