公開日 2014年09月18日
社寺林
主な社寺林としては、玉村八幡宮(神楽寺を含めて)、南玉の住吉神社、下之宮の火雷神社、樋越の神明宮があります。
玉村八幡宮の森は、昭和59年に「下新田の森」という名称で、群馬県から修景美化地域に指定されており、例幣使道の歴史を伝える社叢としても重要な位置を占めています。 *画像は玉村八幡宮
屋敷林
上福島の高橋川沿いには、シラカシを中心とした照葉樹林が屋敷林のかたちで残されています。この照葉樹林は、昭和63年に朝日新聞で募集された「群馬の自然100選」のひとつに選ばれています。しかしながら、特に保全への支援方策がとられている訳ではありません。
また、本町には、国や県の天然記念物に指定されるほどの巨木や名木はありませんが、民家の屋敷林には樹齢が高いと思われる巨木・大木が残されています。※画像は上福島の照葉樹林
古墳
本町には、梨ノ木山古墳(下茂木)と軍配山古墳(角渕)があります。
梨ノ木山古墳は前方後円墳、軍配山古墳は円墳と、田圃の中に小高く盛り上がったかたちをしており、本町の特徴ある景観となっています。
梨ノ木山古墳には、ススキやアザミ、ジュウニヒトエ、ナンテンハギなど季節を感じさせる草木類が繁茂しています。
また、軍配山古墳には、その頂上に高さ5mほどのクロマツがシンボル的に生えていますが、特にめずらしいものとしては、町内のここだけに自生しているキクタニギクがあります。
両古墳とも、その周辺の植生とは異なっていますが、これは、古墳を築く際によその土地から土を運んできたためと考えられています。 ※画像は梨ノ木山古墳
河川緑地
本町には、利根川、烏川、滝川、藤川の4河川が流れていますが、特に利根川、烏川は、広大な河川敷に多様な動植物を有する、本町の貴重な自然環境となっています。利根川・烏川流域には、保安林区域に指定されるほどの自然樹林が残されており、そこはタヌキなどの小動物までもが生息しています。
しかしながら、近年は水量の減少や河川改修事業等により、動植物の生息環境は大きく変わってきています。
現在、烏川沿いの河川敷には県営ゴルフ場や水辺の森公園、烏川公園が整備されています。また、利根川の河川敷においては、人々が水辺と親しんでいますが、東部スポーツ広場のほかには、特にこれといった住民のための施設が整備されているわけではありません。※画像は水辺森公園